00709

いちょうの木の足元に落ちている銀杏は、

木に選ばれなかったものたちなのだ、

という話を聞きました。

 

実を大きくするために、なのか、

木を大きくするためになのか、

落とす実を木が決めるんだって。

そして、

落ちた実は踏まれて、臭いと言われる。

 

では、われわれが食べている銀杏は、

落ちたものなのだろうか。

木から取ったものなんだよね、きっと。

なんてことを考えてしまった。

 

そして、マングローブの話も教えてもらった。

 

マングローブは、海辺で生きるために、

1枚の葉に塩分を集めるのだそうです。

だから、そのうち、その葉っぱは枯れちゃう。

そうして、次の葉、次の葉といくらしい。

 

己を犠牲にしてでも種を守る、ということ?

神さま仏さまなら、

まず自らが進んでその役を引き受けなさい、

と言うのだろうか。

 

植物にだって感情はあるだろうに。

選ばれたら悲しい気持ちになるのかな。

名誉なことだと思うのかな。

アルマゲドンインターステラーだよ、

とか思ってしまうのは、まだ邪念が強いな。

 

なんてことを思いながら、

じゃあ、お主はいかがする、とも考えてしまう、

お誕生月の始まりなのでした。

 

行ってきまーす!